Sanyu(サニュ) ~ウガンダで手作りレザークラフトを創る~

青年海外協力隊員がウガンダのシングルマザーを雇用し、レザー商品を開発する様子を綴ります。Sanyu(サニュ)とは現地語で「Happy」を意味します。

レザーを手に入れるまで Part5

前回までの記事はこちら↓ 

レザーを手に入れるまで Part1 - Sanyu(サニュ) ~ウガンダからハンドメイドレザークラフトをお届けします~ 

レザーを手に入れるまで Part2 - Sanyu(サニュ) ~ウガンダからハンドメイドレザークラフトをお届けします~ 

レザーを手に入れるまで Part3 - Sanyu(サニュ) ~ウガンダからハンドメイドレザークラフトをお届けします~ 

レザーを手に入れるまで Part4 - Sanyu(サニュ) ~ウガンダで手作りレザークラフトを創る~

 

少し間が空きました・・。毎日できるだけ更新したい!

ということで、「レザーを手に入れるまで」シリーズ第5弾です。

前回、ついに革靴作りを勉強できる工房を発見。「モノづくりの勉強ができる場所」を見つけました。
そして、まさにその翌日、ついに「レザーを手に入れられる場所」を発見します。

それは、「カルンジさん」という人の助けがあったから。
カルンジさんは、ウガンダ人のレザー職人です。

首都カンパラで、レザーの財布やベルトを作っています。

 彼との出会いのきっかけ、それは「レザーに興味をもったきっかけ」と同じでした。

そう、それは「現地の新聞」。


彼のことを書いた記事、いまだに持っています。
その記事には、
「カルンジはレザー職人になるまでに様々な仕事、例えば井戸を掘ったり、庭の剪定をしたりしていたが、
なかなか収入が安定しなかった。しかし、レザー職人の下でモノづくりを学び、今では安定した収入を得られるようになった」

というようなことが書いてありました。

そして、「彼はカンパラのあるマーケットで自分の商品を売っている」とも・・・。

 

それを読んだとき、決めました。

「そのマーケットに行けばこの人に会える!会いに行こう!」と。

 

紆余曲折を経て、ついにカルンジさんに会えたのが革靴工房発見の翌日。

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カルンジさん、自分のことを書いた記事を持った東洋人が突然訪れてきてかなり驚いていました。笑
そして、その東洋人がいきなり「レザーを買いたいんです。買うことができる場所、知りませんか?」ときたもんだからもっとびっくり!

でも・・・カルンジさん優しかった。
快く教えてくれて、そこまで連れて行ってくれました。

その場所がこちら! 

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ここに到着した瞬間、うれしかったーーーー。
もう、「キターーーーーー!!!」って感じでした。
たくさんのレザー、レザー、レザー。

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もちろんまだこのころはレザーのことなんて何も知らなくて。
だから、「想い」だけで突っ走っていたけれど、でも見つけられた時の喜びはとっても大きかった。

「ワクワク、ワクワク!!」って感じでした。


そしてわかったのが、ここはレザーの小売屋さんであって、生産工場(なめし工場)は別の場所にあるということ。
ということで、なめし工場の場所を聞き出すことにも成功。


こうして、「レザーを手に入れる場所」をついに発見したのです!


ちなみに、カルンジさんの記事が掲載されたのは、2013年2月22日の新聞。

そして、ウガンダのレザーの現状を書いた記事は、2013年2月19日の新聞。

たった3日の間に、僕の活動の大部分を決める重要な記事が新聞に載りました。

 

そしてそして、
「モノづくりの勉強をできる場所」を見つけた翌日に、
「レザーを手に入れられる場所」も見つけることができた。


いま振り返りながら思うのが、

色々なことが奇跡のようなタイミングだったなということ。

 

色々な偶然が重なって、僕の活動は始まったといっても過言ではありません。

そして同時に思うのは、「自分ひとりではとてもここまで辿りつけなかったな」ということ。カルンジさんや先輩隊員の助けがあって、とりあえずここまで来ることができた。本当に本当に、感謝しかありません。


ただ・・・・本当の試練はここからでした。
これから、「モノづくり」という高い高い壁に苦しむことになります。

そちらもまたいずれ紹介していきたいと思います。