Sanyu(サニュ) ~ウガンダで手作りレザークラフトを創る~

青年海外協力隊員がウガンダのシングルマザーを雇用し、レザー商品を開発する様子を綴ります。Sanyu(サニュ)とは現地語で「Happy」を意味します。

レザーを手に入れるまで Part1

 前回の投稿で、レザーに興味を抱く過程を紹介しました。

なぜレザーだったのか。 - Sanyu(サニュ) ~ウガンダからハンドメイドレザークラフトをお届けします~

 

今日は、実際にレザーを仕入れることができるまでを紹介していきます。 

 

「まずは、レザーがどこで買えるか調べてみないとな・・・」。
そう考えた僕は、色々なところに足を運んでみようと考えました。
振り返ってみると、このころは特にフットワークが軽かった!

まず行ったのは、牛の屠殺場。家から20分くらいのところに、屠殺場があったのです。そこに行ったら、何かわかるかもしれない。

 

 さっそく行ってみました。

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(↑奥の赤い屋根のところが屠殺場。手前で、これから屠殺される牛が運ばれています)

 

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(↑屠殺場の近くには、たくさんの牛たち。みんな、どこか寂しそうに佇んでいたことを覚えています)

知り合いのウガンダ人に連れて行ってもらったので、
彼を通して「レザーが仕入れられる場所、知らないか?」と色々な人に聞いてもらいました。

 

すると、ある人がこういったのです。
「皮の場所はわからないけど、角を加工するところなら知ってるぞ」と。その人は、角をまとめて屠殺場で仕入れて、加工工場に売る仕事もしていると言いました。


「角か・・・。」
確かに、ウガンダには角の生えた牛たちがたくさんいます。

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そして屠殺場の片隅には、何気なく角が転がっていたりもします。

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少しでも次につながる糸口を見つけたかった僕は、わずかな可能性にかけて、その彼に言いました。
「角の加工工場、行ってみたい!俺の電話番号これだから、今度行くとき電話して!一緒に行こう!!」

そうしてその日は意気揚々と家に戻ったのです。

・・・ところが、来る日も来る日も電話はかかってきません。

いまならわかるのですが、ウガンダ人はよっぽどのことがないと自分から電話はしません。ましてや、今回の場合、彼にはほとんどメリットがないし、電話代だってウガンダ人にとっては高額。。

そんなことをまだ知らないウガンダ初心者の僕は、

「あー忘れられちゃったな」と落ち込みました。


でも、それと同時にこうも思いました。
「じゃあ、自分で探して見に行こう!」と。

そうして、角の加工工場に単身突撃することを決心したのでした。
(Part2に続く)