Sanyu(サニュ) ~ウガンダで手作りレザークラフトを創る~

青年海外協力隊員がウガンダのシングルマザーを雇用し、レザー商品を開発する様子を綴ります。Sanyu(サニュ)とは現地語で「Happy」を意味します。

レザーを手に入れるまで Part2

 前回に引き続き、レザーという素材に出会うまでの道のりを振り返ります。

(前回→レザーを手に入れるまで Part1 - Sanyu(サニュ) ~ウガンダからハンドメイドレザークラフトをお届けします~

 
ということで、屠殺場で角を取引しているおじさんとの出会いに導かれ、自分で角の加工工場を探してみることに。

f:id:motoki0719:20140906211505j:plain

(↑目指すはこの角たち!) 


すると、案外簡単にネットで見つかる角工場!
早速アポを取って突撃してみることにしました。

振り返ってみると、3月上旬にはここを訪問しているので、

やはりレザーという素材に対してのアプローチはかなり早かったらしい。(任地への派遣が2月)
 

f:id:motoki0719:20140907211225j:plain

(↑工場のオフィス) 

 

素朴な感じのオフィスに入ってみると、さっそく角を加工した商品たちが目に入ってきます。 

 

f:id:motoki0719:20140906222118j:plain

(↑これぜんぶ牛の角!)  

f:id:motoki0719:20140906222008j:plain

(↑こんなのも!真ん中のプレートにメッセージを入れることができるらしい。誕生日プレゼントとかに良いぞ、と強烈に推されたな) 


「すごいなー!牛の角、もしかしたらレザーじゃなくてこっちでもいいかもなぁ。」
そんな風に感じていた僕を、

なぜか「外国から来た有力なバイヤー」だと勘違いしていたオーナーは、対応がとっても丁寧。笑

「これはチャンス!」とばかりにレザーのことを聞いてみます。

私「社長、レザー工場とか、小売店知らない?」

社長「うーん、、、知らない。ウチは角しか扱ってないしね。それに角は、個人から買うことが多いんだ」
私「そうなんだね・・・残念。そういえば、角の卸してる人ならウチの近くの屠殺場にもいたよ」
社長「そうか。でも最近は中国にどんどん流れて行ってるから、仕入れ値がどんどん高くなってるんだ。困るよ。」

というような会話を。


高くなっていると言われた角の仕入れ値を聞いてみると、

日本人の自分にとってはそれほど高くもなく。

任地で角は調達できることも考えると、

「角でも勝負できるかな」という想いが芽生えてきました。

そこで、実際にどんなふうに加工するのか見せてもらうことに。

 

工場に向かって歩いていると・・・。

f:id:motoki0719:20140906221900j:plain

さっそく大量の角が!
とっても臭かった記憶があります・・・。

そして工場に入ってみると、 

f:id:motoki0719:20140907211034j:plain

こんな機械を使ったり、

f:id:motoki0719:20140907211132j:plain

こんなのもあったり、 

f:id:motoki0719:20140906222246j:plain

こんなでかい機械で粉まるけになってる人もいたり。 

  

 そして、工場の片隅には・・・

f:id:motoki0719:20140907211410j:plain

大量の角!つの!!ツノ!!!!

ここまで 好き放題に工場をうろちょろさせてもらって思ったこと。

「これは、角は厳しいかもな・・・」

なぜかというと・・・
1、設備投資にお金がかかりすぎる

どうやら角の加工にはいくつもの機械がいるらしい・・・。
これはボランティアの自分が手を出せる領域ではないのかもなと。
f:id:motoki0719:20140907211034j:plain

f:id:motoki0719:20140906222246j:plain

2、角の保管場所&工房として広いスペースが必要

いかんせん角はデカい!
そして、何台もの機械を使うのであれば、
専用の工房を借りる必要がある。

けど、そんなお金あるか・・!?

f:id:motoki0719:20140907211410j:plain

 

ということで、角はどうやら厳しそうだという感触。

「でも、素材自体はいいよな」という想いは捨てきれず、

少しの間「角ブーム」が訪れることになります。

 

(Part3に続く・・・)