Sanyu(サニュ) ~ウガンダで手作りレザークラフトを創る~

青年海外協力隊員がウガンダのシングルマザーを雇用し、レザー商品を開発する様子を綴ります。Sanyu(サニュ)とは現地語で「Happy」を意味します。

ウガンダ人は中国嫌い!?

もう2年近くウガンダにいますが、いまだに腹が立つことがあります。

 

それは、町中を歩いているときに「チャイナ!」とか「チョンゴリ!」とか「チャン!チュン!チョン!」と言われることです。

 

これ、表現の違いはあれどすべて「中国人!」と彼らは言っています。

 

まぁ、外見は似ている、というかアフリカ人の彼らにとっては日本人も中国人も韓国人も一緒に見えるでしょう。

それは、こっちがウガンダ人もコンゴ人もルワンダ人も一緒に見えるのと同じです。彼らが勘違いするのも理解はできます。

 

ただ、日本で黒人を見たときに「コンゴ!!」とか「ウガンダ!!」って言う日本人なんてきっといないですよね。ましてや、コンゴリーズ(コンゴ人のこと)とゴリラをかけて「コンゴリ」なんて絶対に言わない。

(冒頭の「チョンゴリ」も「コンゴリ」から派生したものだという説もあります)

 

基本的に、ウガンダ人は中国人を馬鹿にしているように思います(もちろん例外は多数あるでしょう)。確かな理由はわかりません。

 

ただ、思い出すのは開発現場での様子。

特にインフラ整備の分野での開発では、ウガンダの中で中国の存在感はかなり強いです。実際、高速道路の建設現場にはたくさんの中国人が働いています。

逆に日本の存在感は・・・って感じ。

 

そんな状況で(例えば道路建設)、中国人はウガンダ人を単純労働にしか従事させない、技術力が必要な大事な部分は中国人が担って、ウガンダ人に技術が残らない、だから中国は嫌いだという意見もあるようです。真相はどうなのかわかりませんが。

 

でも、自分の中では「多くのウガンダ人は中国(人)のことを好意的に思っていないのではないか」という実感があります。

 

だから、すれ違いざまに馬鹿にしたような、からかったようなことを言ってこちらをイラっとさせたいのかな(まったく理解できないけれど!)。

 

そもそも、道端で外国人と会っていきなり「中国人!」とか、本当にありえない話です。でも残念ながらこの国の人たち、特に圧倒的に男性で「残念な人」がいます。同性として「情けないな」と思う瞬間です。

 

「そんなの受け流せばいいじゃん」とか「無視すれば」とか言われます。

 

はい、大体無視します。

「また残念な人いるわー」くらいな感じで。

 

でも、毎日毎日言われると、本当にうんざりしてきます。

 

今日もバイクで町に出たら「チャイナチャイナ!」って本当にうっさいやつがいたから、ムカついてバイクで追いかけたら逃げていきました。

 

逃げるということは、「からかっている」という意識が彼の中にあったのでしょう。

 

だったら、言うな!!!!!!怒

 

近くにいたその男の友人らしき人に「次言ったら、警察行くからってあいつに伝えておいて。俺いますっごい怒ってるから」と伝えたら、少しびびってました。警察行く気なんてないけど。時間の無駄。

 

大体、こういう心無い発言にイライラするときは決まっていて、「自分の心に余裕がないとき」です。

先輩隊員が言っていました。「チャイナ!への反応が、心のバロメーターだよね」って。本当にそう思います。

 

たぶん、帰国が間近に迫ってきて、やりたいこと・やらなきゃいけないこと・やれないことが色々と重なって、疲れているのかも。

 

ウガンダという国、好きなところもあるけど、やっぱり嫌いなところもあります。それは、2年も住んでいればあるのは仕方ない。

でも、それはどこの国でも同じ。

日本でも、好きなところと嫌いなところがあるのと一緒。

 

うまくそのバランスを自分の中で取りながら、

残り任期も充実した日々をこのウガンダという国で過ごせていけたらいいなぁ。